2016年12月11日日曜日

八ヶ岳 三叉峰ルンゼ

【期間】   2016年12月10日(土)
【形態】   アイスクライミング
【山域】   八ヶ岳
【ルート】  三叉峰ルンゼ→石尊稜上部岩壁のみ
【メンバー】 平石(記)、目


先週と同じく5時調布発、美濃戸7時すぎ着。
西高東低の気圧配置で寒くて風が強い予報。
赤岳鉱泉の温度計は-7度、冷え込んでいるので氷の状態も良好なはず。

ジョーゴ沢から硫黄の案もありましたが
今まで行ったことがない三叉峰ルンゼへ行ってきました。

F2

赤岳鉱泉からのアプローチはトレースがバッチリ。
中山峠への道へ進み最初に出てくる橋を渡ったら柳川右俣に入り右岸から入る2つ目の沢。
石尊稜が近づいてくると左上にF2が見えてきてちょうど先行Pのトップが登っていた。
F1,F2





埋もれつつあるF1の手前でアイゼンを着ける。
F1を越えて、F2まではすぐ。
F2は8Mくらい?、出だしが3MくらいのV-程度の氷柱状、それ以降は緩傾斜。
テルモスと水筒だけ目さんに持ってもらってリードで取りつく
冷え込んでいるけどまだ入りがよい堅さで快適でした。
支点はハーケン3本あり。目さんはバーチカル部分に入れた
スクリューがなかなか抜けずに苦労したみたいです。

次の滝まではちょっと傾斜があるので目さんにトップをお願いする。
以降つるべ。その先は、連続する小滝を登ると開けたところに出る。

 
 
少し歩くと二俣。左俣はIV程度の6Mくらいの氷、右俣は二段になっている12M。
石尊方面へ行きたいので右俣にかかる氷瀑を登るが2Mくらいの二段目が
足元の氷柱が折れてしまっていて目さんではあがれず、
念のため足元にスクリューを入れて平石がハイステップで上がる。

その先は石尊稜へ向かうトレースがあったので利用させてもらった。

ルンゼは稜線へ向かっていてもう氷瀑はない模様。
右には石尊稜が間近、稜線が近く風が強くなってきて寒いのでもう一枚着こむ。
緩傾斜の雪面をトコトコと上がってみると上部岩峰の取り付きだった。
そのままトラバースして稜線の一般道へ行けるようだったが
いまいちわからないので岩峰を登って抜けることに。

ルンゼ登攀でほとんど高度感を感じないまま快適な氷を登ってきて
いきなりリッジ登りで高度感に面食らってしまい、身体がこわばる。。
ホールドは豊富なのにどう登るのか逡巡してしまった。
スリングで支点をとるもさてどうするんだっけ?アックスは邪魔なだけだった。
本日の核心だったのです。。


次のピッチは目さんに傾斜のないガリーに入ってもらい実質終了。
稜線へは平石が先にあがって完登の握手。
稜線は風が強いが晴れているので金峰方面も良く見えた。

地蔵尾根までは稜線歩きで風を浴びる、寒い。たぶん耐寒-20くらい。
陽が傾いて大同心がオレンジ色に、地蔵尾根の途中で日没。



行者小屋で荷物整理していたが風がなくて暖かく感じた。

下山は南沢へライト点けて降りていく、途中までは雪面で快適だったが
隠されたアイスバーンで転倒してお尻打つ。
岩のゴロゴロ地帯はよろよろしながら、疲れきって美濃戸着が19時。
11時間行動、耐寒、体力トレーニングになりました。

通いなれた八ヶ岳ですが、初めていくルートは色々と新鮮ですね。
なんとなく三峰川岳沢を思い出させるルートでした。

赤岳鉱泉(10時発)→F2(11時発)→小滝群上(12時半着)→右俣(13時発)→石尊峰(15:15着)→行者(16時50分着)

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