2015年9月19日土曜日

赤木沢


【期間】2015年9月15日(火)~16日(水)
【形態】沢登り
【山域】北アルプス 奥黒部周辺
【ルート】折立~薬師沢小屋~赤木沢~北ノ俣岳~太郎平~折立
【メンバー】吉岡 牧野(記)

14日(月)21:30牧野宅出発。松本経由~神岡~富山市~有峰林道ゲート前3:30頃着。
15日(火) 折立7:12─太郎平小屋10:45─13:10薬師沢小屋13:50─16:10幕場

 ゲートが開くまで車内で仮眠する。6:00開門。有峰林道小見線を折立まで入る。

 折立の駐車場は平日にもかかわらず、ほぼ満車だった。折立ヒュッテから薄暗い樹林帯の急登が始まる。抜けると1871mの三角点。



稜線は天気もよく展望も効く道をだらだらと歩く。このころから疲労と寝不足で足がつるようになる。やっと太郎平に着く。風が吹くと晴れていても冷える。



 

  薬師沢へと下る。今度は風がなく暑い。薬師沢小屋に着いて体力的にはここまでだが、今日は赤木沢出合までだ。まだ気が抜けない、というよりここからが緊張するところなのだ。沢の準備をする。準備といっても沢用スパッツ、ソックスをつけるのみで靴はそのまま(吉岡さんおススメのステルス底のアプローチシューズは最適でした)

 しばらくゴーロ歩き、途中、吉岡さん釣り師になり、執念で一匹ゲット。証拠写真撮ってリリース
そんなゆったりとした沢歩きもここまで。赤木沢が合流する兎平に出る。

 

 

 今日の幕場は本流を少し先に行ったところにあり、そこまでの徒渉が深い所で腰まであった。通過するのに緊張した。幕場は一張分の広さでたき火の跡あり。枯れ木を集めて火を起こす。濡れて冷たい疲れた身体もたき火で癒された。



16日(水)幕場6:30─赤木沢出合─大滝8:40─草原11:20─北ノ俣岳─太郎平─折立17:00

 4時半起床。天気予報は西から雨に向かっているよう。

   


また昨日の腰までの徒渉を朝一番で通過しなければ赤木沢に入れないと思うとまた緊張。水が冷たいので雨具上下を着こむ。無事難所通過、赤木沢出合で左岸に渡る。赤木沢入る直前の徒渉と言われるところだが慣れたのかたいした深さはなかった。最初の滝は巻き、その後の滝もうわさどおりの登れる滝でした。

            

     

     

      

 景色を楽しむ余裕もでき、紅葉も始まっていて美しい。そして今日は貸し切り。曇りだが雲はうすい。振り返ると赤牛岳までの読売新道の稜線が見える。大滝に出る。高巻いていくつか滝を越し右から入る2番目の沢を詰める。

      

 赤木岳に続く草原に出る。喘ぎつつ登り、また振り返ると、下に草原が広がって所々紅葉。赤木沢も見え、薬師岳、赤牛岳~鷲羽岳、黒部五郎岳、ぐるりと見渡せる。最高に素晴らしい所だ。人気があるのもよくわかる。一日いてもいいな~。

          

 稜線に出て、北ノ俣岳に向かう頃にガスが出始め、周りの山が見えなくなってきた。太郎平小屋に着く頃にはうす暗くなってきた。

         


        

 折立までの下りは疲れた身体には長い下りだった。

 帰りは来た時とは反対の有峰林道東谷線を行き(行きよりも近い)飛越トンネル方面へ出て、平湯~新島々の竜島温泉せせらぎの湯に寄って帰る。高速に入ってから雨になった。

 遠い上にハードな山行で足も攣りまくりましたが、念願の赤木沢は期待どおりのいいところでした。毎度のことですが吉岡さんに感謝です!

【吉岡】
 今回3回目となる赤木沢行だったが、草紅葉は黄色から橙色に近く見栄えのする景色だった。
 黒部川本流は、大滝手前からの核心部入口から右岸に渡り右岸沿いに遡行して、大滝の見えるあたりから左岸に渡渉し、大滝を左岸沿いにはっきりした捲き道を捲いた。
 赤木沢出合から幕場までは、右岸を腰までつかりながらのヘツリとなる。
. 薬師沢小屋から稜線までは、本流で下りてくる釣り師1名と出会ったほかは全く人に会わず、赤木沢の渓谷美を堪能できた。
 入山時、新穂高から富山経由で折立に入ったが、時間がかかって苦労した。飛越トンネルを経由した方が良い。

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